前回の記事(ヒアルロン酸注入と皮膚構造の理解①)に引き続き、今回は真皮層のお話しです。

表皮基底膜を境に内側の真皮層は、線維成分や基質からなる間質成分や細胞成分。神経、血管があります。真皮層にある線維線分は膠原線維(コラーゲン)と弾性線維(エラスチン)があります。それぞれ皮膚が皮膚であるための土台的な役割となって存在しています。たるみ、法令線、しわの原因で一番多きな要素を占めるのがこの層と言っても過言ではありません。そして、その線維成分のすきまにヒアルロン酸を中心としたグリコサミノグリカンなど“基質”といわれるものが存在しています。ヒアルロン酸をはじめとする基質は、膠原線維や弾性線維と同じく線維芽細胞から産生されます。そしてこれら基質は、線維成分の安定化、皮膚の柔軟性、水分保持を行い、また細胞増殖、分化、創傷治癒などに関与しています。ということは、ヒアルロン酸が真皮層にも豊富にあれば、健康できれいな皮膚が維持されることがわかります。しかしヒアルロン酸自体、分子量が何万以上の物質なので、これをそのまま皮膚表層から入れ込むことは不可能です。肌のハリに関わるヒアルロン酸の場合、ヒアルロン酸注入が最も適した方法なのです。

細胞成分は線維芽細胞や組織球、肥満細胞などがあり、一番表層の血管は真皮乳頭層(基底膜直下)に毛細血管として存在しています。血管は皮膚疾患、美容に関わらず重要です。血流代謝がスムーズでなければ、皮膚はよくなりません。ちなみに血管周囲を支えるのは線維成分である限り、その安定は必須です。上述のとおり、線維成分はヒアルロン酸により安定化します。やはりヒアルロン酸が多くあるに越したことはありませんね。

また次回も皮膚構造の理解③として、お話し続けます。

※神奈川県横浜市、桜木町駅前にあるテティス横濱美容皮膚科では、アラガン社専属・認定指導医によるヒアルロン酸注入施術です。(認定指導医とは、ヒアルロン酸注入、ボトックス注射の考え方、技術を医師に指導)。法令線、フェイスライン、口周りのたるみ、マリオネットラインなどお悩み、水光注射希望がありましたら、ぜひご相談ください。